マツダが今月下旬に防府工場(防府市)の派遣社員約500人を削減するのを受け、山口労働局が再就職に向けて開いた説明会が9日、終了した。不況下での就職活動に加え、住まいへの不安も強く、切迫した悩みが寄せられた。
説明会は工場内で4、5、8、9日の計4回あり、約90人が参加。防府市や周南市などの求人情報の資料をもらい、雇用保険などの説明を聞いた。個別面談では「就職活動はどこでできるのか」「雇用促進住宅に空きがあるか」などの相談が寄せられたという。
派遣社員の契約が切れるのは今月26日。労働局が派遣会社などに聞き取ったところ、約500人の派遣社員のうち、6割程度は派遣会社が用意する寮に住んでおり、失職と同時に、住居を失う事態も想定される。来年1月末や2月末まで寮の退去期限を延ばす派遣会社もあるという。
労働局側は今後、個別相談に力を入れる方針。15—25日に計5回、臨時のハローワークを工場内に開設し、離職者と面談しながら再就職を支援するという。