記事登録
2008年12月10日(水) 00時00分

島根原発の想定地震妥当 保安院、長さ22キロの活断層中国新聞

 中国電力が島根原発の南を通る宍道断層(鹿島断層)の長さを約二十二キロ、想定される最大地震の規模をマグニチュード(M)7・1、最大の揺れの強さ(基準地震動)を六〇〇ガルと設定したことについて、経済産業省原子力安全・保安院は九日、妥当とする見解をほぼまとめた。

 中国電は、この揺れに対しても原子炉圧力容器や制御棒など安全上重要な機器や配管の安全は保たれると報告しているが、保安院はこれについても近く妥当との見解を出す。

 中国電は当初、島根原発周辺に活断層はないとしていたが、一九九八年に長さ約八キロの活断層を確認したとし、その後約十キロに変更したが、専門家から過小評価ではないかと指摘を受けていた。

 二〇〇六年の国の耐震指針改定に伴い、各電力会社などは既存原発が新指針に適合するかを評価、中国電は今年三月に長さを二倍以上の約二十二キロに変更して保安院に報告した。

 中国電は、島根2号機でプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を燃やすプルサーマルを二〇一〇年度までに実施する計画。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200812100149.html