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2008年12月10日(水) 12時02分

県理容組合の補助金不正受給:前理事長ら、起訴事実を認める−−地裁初公判 /宮城毎日新聞

 県理容生活衛生同業組合による補助金不正受給問題で、補助金適正化法違反の罪に問われた前理事長、西條郁男(71)=仙台市青葉区小田原7=と、前事務長、高橋敏郎(57)=角田市角田=の両被告の初公判が9日、仙台地裁(小池健治裁判官)であった。両被告は起訴事実を認め、即日結審し、検察側は懲役1年6月を求刑した。判決期日は25日。
 検察側は論告などで、両被告は宮城理容技能学園で職業訓練を実施したかのように装い、県に架空の受講者名簿などを提出したと指摘。「西條被告は、組合理事らに従業員を訓練生として派遣していたことにするよう口裏合わせをし、高橋被告は偽の書類作成の中心的な役割を果たした」と責任を追及した。
 弁護側は「個人的な利得にしておらず、全額返済している」として執行猶予を求めた。起訴状によると、両被告は05、06両年度分の認定職業訓練事業費補助金計約407万円を不正受給した。【比嘉洋】

12月10日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081210-00000082-mailo-l04