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2008年12月10日(水) 00時00分

新工法の耐震性を公開実験中国新聞

 福山大工学部建築学科の鎌田輝男教授が木造住宅の耐震強度を高めるために開発した、柱と梁(はり)の接続部「仕口」をつなぐ「剛接仕口金物」の耐久度を調べる公開実験が9日、同大の大型構造物耐震実験施設「構造・材料開発研究センター」であった。

 柱と梁を組むために柱にほぞ穴を開ける在来工法では、仕口部分を削られた柱が地震の揺れで折れ、住宅倒壊に至るケースが多い。角型鋼管と丸棒を組み合わせた剛接仕口金物は、柱の太さを保ちながら梁と接続できる。実験では油圧ジャッキで水平方向に約3トンの力を加えて押し曲げても、柱が耐えることなどが確認された。広島県内の建設会社との共同開発で、特許取得と実用化を目指す。

【写真説明】柱と梁を強力につなぐ剛接仕口金物の耐久性を確認する鎌田教授

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812100045.html