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2008年12月10日(水) 12時18分

第3のビール、発泡酒抜く…年間ベースで初の逆転へスポーツ報知

 ビール酒造組合などが10日発表した発泡酒と第3のビールを含む1—11月のビール類出荷量によると、価格の安い第3のビールの構成比が23・8%となり発泡酒(23・7%)を抜いた。2008年通年でも初めて発泡酒のシェアを逆転する見通しとなった。

 2003年に発売された第3のビールは、発泡酒より350ミリリットル缶で20円程度安く、低価格志向を強める消費者の人気を呼んだ。キリンビール「のどごし生」やアサヒビール「クリアアサヒ」などが好調に推移。第3のビールは今年5月から毎月、月間の出荷量では発泡酒を上回っていた。

 発泡酒は「糖質ゼロ」など健康面で特色をアピールする商品は販売を伸ばしているが、全体では苦戦が続いている。

 11月のビール類出荷量は、休日の関係で出荷日数が前年より少なかったため、前年同月比8・0%減と2か月ぶりに減少した。

 種類別ではビールが12・1%減、発泡酒は16・2%減でともに4か月連続の減少。第3のビールは12・2%増で9カ月連続の増加だった。

 メーカー別では大手4社とも11月のビール類の出荷量は前年実績を下回った。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081210-OHT1T00202.htm