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2008年12月10日(水) 22時57分

<中国経済工作会議>8%前後の成長率維持へ 失業率も抑制毎日新聞

 【北京・大塚卓也】来年の経済運営の基本方針を決める中国の中央経済工作会議が10日閉幕した。世界的な金融危機が中国経済に重大な影響を及ぼしているとの認識を示したうえで8%前後の経済成長率を維持し、都市部の失業率を4.5%以内に抑える目標を設定したとみられる。胡錦濤国家主席と温家宝首相は同会議で演説し、「積極的な財政政策と適切な貨幣政策」を実施する方針を強調した。

 輸出の大幅減で外需依存の経済成長モデルが揺らぐ中、農村基盤の整備や消費の底上げで内需を拡大し、バランスの取れた成長を目指す構造改革遂行を確認。11月に発表した総額4兆元(約53兆円)の景気刺激策の早期実行のほか、企業営業税などの減税策も検討されたとみられる。

 また、苦境に陥っている輸出企業救済のため、為替市場での短期的な人民元安誘導の可否についても討議された模様だ。

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