兵庫県食糧費訴訟で住民側逆転敗訴（産経新聞）

2008年12月10日(水) 22時49分

　兵庫県幹部と自民党県議との意見交換会で食糧費として公金を支出したのは違法として、市民オンブズマン兵庫のメンバー６人が井戸敏三知事に約１５０万円の返還を求めた訴訟の控訴審判決が１０日、大阪高裁であった。安原清蔵裁判長は「新年度予算編成に向けた時期に開催された会合は目的に合理性があり、会食を伴う相当性も否定できない」として、知事側に一部返還を命じた１審神戸地裁判決を取り消し、住民側の請求を退ける原告逆転敗訴を言い渡した。

　１審判決は「許容される公金支出は１人６０００円が限度」として、知事側に超過分約１４万円の返還を命じていた。原告側代理人の弁護士は「役人の飲み食い天国を容認し、時代に逆行する判決だ。上告する」と話した。

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