記事登録
2008年12月10日(水) 22時49分

真央VS金ヨナ、いよいよ今季初対決 GPファイナル12日開幕産経新聞

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは12日、韓国・高陽で開幕する。6戦行われたGPシリーズの獲得ポイント上位6人(組)が4種目に出場、女子の浅田真央(愛知・中京大中京高)とライバル金妍児(韓国)の今季初対決に注目が集まる。日本勢は浅田、中野友加里(プリンスホテル)、安藤美姫(トヨタ自動車)、男子の小塚崇彦(同)の計4人が上位を目指す。来季のバンクーバー五輪へ向け、日本の強さを印象付けたい。(榊輝朗)

 昨季世界女王の浅田と大会3連覇を狙う金。年齢が同じで、ともにバンクーバー五輪の金メダル候補だけに、互いに負けられない意地がある。

 現状、安定感で金が一歩リードしている。出場したスケートアメリカ、中国杯の今季GP2戦で、ともに190点を超える高得点で連勝。失敗が少ない演技、芸術性が高く評価されている。

 一方、浅田は3季ぶりのタイトル奪回を目指している。先月末のNHK杯では2連続の3回転ジャンプに加え、フリーで2度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に積極的に挑戦。ジャンプミスが続いたフランス杯の2位から復調した。

 浅田は「金さんの演技は本当にすごいし、存在は刺激になる。負けないようにしたい」と、ライバルを意識している。

 安藤は今季、演技に安定感が戻り、表現力にも磨きがかかった。挑戦に意欲をみせる4回転サルコーが決まれば優勝争いもある。中野はスケートアメリカ後から続く右足首痛などの故障の状態が気掛かり。ジャンプの回転不足などでの減点を避けたいところだ。

 男子は大混戦が予想される。今季急成長した小塚は、持ち味の丁寧なスケーティングに加え、今季は4回転トーループに挑むなど意欲的に力強さも加えている。ミスなく滑れれば優勝争いに顔を出す可能性もある。

 優勝候補筆頭は4回転ジャンプが武器で元世界王者のジュベール(フランス)。そのほか今季GP2勝の新鋭チャン(カナダ)も好調を維持している。力の差がさほどないだけに、本命なき戦いとなりそうだ。

【関連記事】
真央ガチンコ!2連覇女王の韓国・金妍児と2強対決!
【今週のビューティー】“美人すぎる”と逆にソン? 人気者はつらいんです!
北島ら金メダリストが受賞 ビッグスポーツ賞
真央ちゃん、ダブルでサクラサク?
浅田真央「目標は優勝」 フィギュアGPファイナルへ抱負

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081210-00000605-san-spo