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2008年12月10日(水) 22時11分

移植学会役員らを提訴=病気腎移植の権利侵害−松山地裁時事通信

 がんなどで摘出された腎臓を別の患者に移植する「病気腎移植」が原則禁止されたのは、日本移植学会が否定的見解を発表したためなどとして、慢性腎不全患者7人が10日、同学会役員ら5人に対し総額約6000万円の損害賠償を求める訴えを松山地裁に起こした。
 訴えによると、5人は「腫瘍(しゅよう)を取り除き移植しても高い確率で再発する」という意見をマスコミなどに発表。厚生労働省は昨年7月、「医学的妥当性がない」とする同学会などの共同声明を受け、病気腎移植を原則禁止した。
 原告らは、同学会側の見解について「全くの的外れか、事実と異なる虚偽の内容だ」として、病気腎移植を受ける権利が侵害されたと主張している。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081210-00000199-jij-soci