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2008年12月10日(水) 22時01分

6か国協議の日程延長、11日も…核検証の文書化で溝読売新聞

 【北京=加藤淳、竹内誠一郎】北朝鮮核問題をめぐる6か国協議の首席代表会合は3日目の10日、北京の釣魚台国賓館で、米国と北朝鮮など各国間の個別会談を断続的に開き、最大の争点である核検証手続きの文書化で詰めの交渉を行った。

 だが、北朝鮮と他の5か国との見解の隔たりは依然大きく、10日夜、この日の討議をいったん終了した。会合は日程を延長し、11日に続開する。

 米首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補は10日夜、記者団に「進展は一切なかった。(議論は)正しい方向に向かっていない」とした上で、中国が9日に各国に提示した検証手続き草案について「北朝鮮は議論のたたき台にしたくない考えのようだ」と語った。日本首席代表の斎木昭隆外務省アジア大洋州局長も10日夜、「あす(11日)も協議を続ける。核検証の問題で(北朝鮮と5か国の)立場の違いが容易に埋まるものではなさそうだ」と述べ、交渉が難航していることを明らかにした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081210-00000073-yom-int