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2008年12月10日(水) 21時55分

新種のエビ化石を発見=博物館イベントで小学生少女−和歌山時事通信

 和歌山県教育委員会は10日、同県湯浅町で約1億3000万年前(白亜紀前期)の地層から新種のエビ化石が見つかったと発表した。県立自然博物館主催のイベントに参加した大阪府阪南市の市立小4年熊谷菜津美さん(9)が発見し、「ホプロパリア・ナツミアエ」と命名された。
 同博物館によると、見つかった化石は長さ約3センチの頭胸甲と、2.3センチの腹部、5.1センチのはさみ部分。アカザエビ科ホプロパリア属の新種で、はさみが細長いなどの特徴がある。
 白亜紀前期の地層から同属のエビ化石が見つかるのは世界的にも例が少なく、貴重な発見という。
 熊谷さんは、昨年12月に同博物館主催の「化石・地層の観察会」に父親と2人で参加。行事終了間際に拾い上げた石に見慣れない石が付いていた。
 熊谷さんは同日、県庁で記者会見し「びっくりした。自分の名前がずっと残るからうれしい」と照れながら話した。化石は13日から3月末ごろまで同博物館で公開される。 

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