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2008年12月09日(火) 18時49分

来週にもインフルエンザ全国“流行宣言” 関東にも広がる産経新聞

 インフルエンザ患者の報告が、千葉県や栃木県などで急増し、関東地方も今シーズンの流行が始まったことが9日、国立感染症研究所の調査で分かった。関西では11月上旬にすでに流行入りが確認されており、来週にも全国的な“流行宣言”が出される見通しとなった。

 感染研によると、11月30日までの1週間の患者数は3911人で、1カ所当たりの報告数は0.83人。前週の0.56人から大幅に増え、流行の目安である「1カ所当たり1人」に肉薄した。関東では、栃木(1.71人)と千葉(1.34人)の両県で目安を超えており、今後、東京都や埼玉県などにも流行が広がるとみられる。

 ウイルスのタイプ別では、A香港型(48.0%)が最も多いが、B型(30.4%)やAソ連型(21.6%)も確認され、「どのタイプが主流になるかは現時点では不明」(感染研)という。

 都道府県別では山梨県(3.55人)が最も多く、島根県(3.42人)、兵庫県(2.26人)、大阪府(2.09人)、福井県(2.06人)と続く。

 厚生労働省は「来週にも流行になる可能性は高く、早めに予防接種を受け、手洗いやうがいなどを徹底してほしい」と呼びかけている。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081209-00000566-san-soci