記事登録
2008年12月09日(火) 18時03分

遼くん効果で視聴率UP、今季最終戦11年ぶり高水準読売新聞

 今季の男子ゴルフツアーは日本シリーズJTカップで終了したが、最終日のテレビ中継の平均視聴率が、11年ぶりの高水準となったことが分かった。

 史上最年少で賞金1億円を突破した石川遼の効果が、くっきりと数字に表れた。

 日本ゴルフトーナメント振興協会のまとめによると、今季の男子ツアー最終日の平均視聴率は6・9%で、昨季より1・9ポイント上昇。最近10年では最も高く、尾崎将司が5勝を挙げて賞金王、丸山茂樹が4勝で同2位となった1997年に並んだ。

 「遼効果」は数字に如実に表れていて、石川が決勝ラウンドに残った試合の平均視聴率8・2%に対し、予選落ちした試合は5・1%。ただし、予選落ちした試合の平均でも前年の全試合平均を0・1ポイント上回っており、石川の登場が、男子ツアー全体への関心を引き上げたとみられる。

 石川の影響力について、日本シリーズJTカップを中継した日本テレビの稲垣真一プロデューサーは、「今までゴルフ中継に関心がなかった女性や子供を引きつけた」と分析。「最初から20%あるものを2、3%上げるのとはわけが違う。5%しか関心がなかったものに3%上乗せするのはすごいこと」と話す。

 かつて男子ツアー中継の人気が高かった80〜90年代には、AON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)をはじめとするスターがおり、「毎週、テレビをつければ知っている選手が活躍している、という安心感があった」と同プロデューサー。宮里藍以降、次々と若手が登場し、人気が定着した女子のように、石川に続くスターの出現が、男子ツアーの「復権」につながる。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081209-00000034-yom-ent