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2008年12月09日(火) 03時00分

大和、三洋電機株売却へ=パナソニックのTOB前進時事通信

 パナソニックによる三洋電機買収で、三洋の大株主である大和証券SMBCが三洋株を売却する方向で最終調整に入ったことが8日、明らかになった。パナソニックは年明けにも三洋株のTOB(株式公開買い付け)を実施したい考えだが、大和が売却に応じる方向になったことで、最低でも株式の過半数獲得による子会社化実現に前進することになる。
 大和関係者は8日、三洋株売却について「最終決定まで時間がかかるのではないか」としながらも、「産業競争力強化などの観点から(パナソニックに)売却しないとの選択肢はない」との認識を示した。
 今月に入ってパナソニックは、三洋の大株主である大和、三井住友銀行、米ゴールドマン・サックス(GS)グループに対し、買収価格を当初から1株10円引き上げ、130円を提示。三井住友銀は基本的に応ずる意向である一方、GSは「時価を下回る価格で応じられない」と交渉を拒否し、残る大和の動向が焦点となっていた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081208-00000193-jij-bus_all