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2008年12月09日(火) 02時37分

社会保障費に道路財源検討=抑制見直しで1000億円活用−政府・与党時事通信

 一般財源化される道路特定財源のうち1000億円程度を社会保障費に回し、抑制幅を圧縮する案が政府・与党内で8日、浮上した。複数の政府・与党幹部が明らかにした。2009年度予算編成での社会保障費の伸びを2200億円抑制する政府方針の見直しに関しては、原資としてたばこ税の大幅増税が検討されているが、自民党の支持基盤である葉タバコ農家や販売店から反対の声が強く、道路財源活用も検討することにした。
 自民党幹部は同日、「たばこ税を社会保障費に充てるのは厳しい状況だ。抑制額の半分を道路特定財源で受け持つのも仕方ない」と語った。
 道路特定財源による国の税収は、約3兆3000億円。一般財源化後の具体的な配分は財務省による予算編成過程で決まるが、自民党内では公共事業に幅広く使える1兆円程度の新交付金「地域活力基盤創造交付金」を1000億円程度減らし、社会保障費に充てる案が出ている。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081209-00000014-jij-pol