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2008年12月09日(火) 16時35分

船が空を行く!? 横浜でユニークな進水式Oh! MyLife

 週末の11月29日、横浜市中区の山下ふ頭8号荷揚場で段ボール製の船の進水式が行われた。

 『種は船 造船プロジェクト(The Seeds Project)』と名づけられたこのイベントは、アーティストの日比野克彦(ひびのかつひこ)さんが監修し、横浜開港150周年プレ・イベントとして、横浜市の主催で8月14日から11月30日までの土・日と祝日に開かれていた。

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 現代アートの祭典『横浜トリエンナーレ2008』の周辺イベントに位置づけられ、高校生やシニアのボランティアが数多く参加した。

 この日、進水式を迎えたのは日比野さんによって「Y150丸」と「Yokotori(よことり)丸」と命名された2隻の段ボール船。

 日比野さんの軽妙なトークの後、カウントダウンとともに、クレーンに吊られた“新造船”が1隻ずつ海上に降ろされた。無事に“進水”すると、見守るおおぜいの市民や見物客から拍手がわきおこった。

 進水式には横浜開港150周年総合プロデューサーの小川巧記さん、『横浜トリエンナーレ2008』の総合ディレクター、水沢勉さん、さらにマスコット・キャラクターの「たねまる」も参加、横浜市若葉台中学校のブラスバンドに市民グループも演奏に加わって祝賀ムードを盛り上げた。

 過去制作分の2隻と合わせて、計4隻の段ボール船の背後にあるのは、「日本郵船氷川丸」。1930年に竣工し、欧州航路や北米航路に就航した。現在は、竣工当時の内装に改修され、78年間の記憶をとどめるタイムカプセルとして一般開放されている。

 この企画でじっさいに制作された船は、朝顔の種のような形をしている。もちろん動力も舵もないので本当の船ではない。海上では単なる「浮遊物」にすぎないが、多くの人のイメージをかき立てるアート作品だ。

日比野さんによると、横浜開港150周年にあたって、アサガオの種はこれから先の150年に想いを運んでくれる船のようだと「種は船」造船プロジェクトを思いついたという。

(記者:矢山 禎昭)

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