文化庁は9日、修復を進める高松塚古墳(7世紀末—8世紀初め、奈良県明日香村)の国宝壁画のうち「飛鳥美人」と呼ばれる女子群像に誤って機器が接触し、長さ3ミリ、幅1ミリの傷ができたと発表した。
損傷したのは、東壁の女子群像。壁画に描かれている4人のうち、右端の女性が着ている緑色の衣の部分。下地のしっくいが白く露出した状態になった。
壁画の劣化原因を調査するため、文化庁職員らが11月25日に顔料や描線の材料を調べていたところ、機器の先端が壁画に接触したという。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081209-OHT1T00212.htm