記事登録
2008年12月09日(火) 11時57分

豊田市の法人市民税9割減…トヨタ業績悪化が直撃スポーツ報知

 愛知県豊田市の来年度法人市民税収入が、本年度当初予算の9割に当たる約400億円の減収となる見通しであることが9日、分かった。市内にはトヨタ自動車をはじめ自動車関連企業が多く、世界的な景気後退による業績不振が市財政を直撃する形となった。

 市によると、本年度の一般会計当初予算は1712億円で、このうち法人市民税は442億円。来年度分については、今年9月の時点で約200億円の減収を見込んでいた。しかしトヨタ自動車が11月、来年3月期連結決算の営業利益を従来の見通しから1兆円減額したことを受け、市もさらに下方修正した。

 取り過ぎた分を来年度に返す「還付金」も、約150億円に上る恐れがあるという。市は、来年度に予定されていた公共事業の一部を凍結するなど、大幅な歳出削減策を検討している。

 鈴木公平市長は8日の市議会本会議でこの問題に触れ、「このような財政上の急変は未曾有のこと。全庁をあげて取り組む」と述べた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081209-OHT1T00146.htm