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2008年12月09日(火) 23時12分

<ノーベル賞>3氏が共同会見 平和の大切さを強調毎日新聞

 【ストックホルム河内敏康】小林誠・高エネルギー加速器研究機構名誉教授(64)と益川敏英・京都産業大教授(68)、下村脩・元米ウッズホール海洋生物学研究所上席研究員(80)の3人が9日、ストックホルム市のホテルで共同記者会見した。

 10日(日本時間11日)の授賞式を前にした感想を聞かれ、益川さんは「それほど感慨があるわけではない」といつものあまのじゃくぶりを発揮した。下村さんは「ノーベル賞をいただくための義務のようなもの。ただそれだけの感じ」と応じ、小林さんも「セレモニーは好きじゃない。じっと通り過ぎるのを待つ」と語った。

 8日の記念講演で、下村さんは原爆投下のスライドを使用したが、「戦争が終わるまでの人生は先が全然ないという状況だった。戦争が終わり、人生が始まった」と平和の大切さを強調した。授賞式後の晩さん会恒例のダンスについては「60年間踊っていない。踊れない」と応じた。

 益川さんは英語が苦手な点について、「多少音痴なんだと思う。ヒアリングが悪い。耳から聞いて(英語が)スーと入らない」と笑わせた。

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