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2008年12月09日(火) 21時56分

体内に「置き忘れ」124件 ガーゼやメス、術後事故中国新聞

 日本医療機能評価機構(東京)は九日、全国約五百五十の医療機関からの報告で今年九月末までの過去四年間に、手術後にガーゼや針を体内に残した「置き忘れ」の医療事故が計百二十四件発生していたと発表した。

 機構は「使った数を確認するためのルールを検討しなければならない」としている。

 機構によると、置き忘れはガーゼが最も多く六十八件。縫合用の針十二件、止血用の綿球十件、鉗子かんし類七件、チューブ類四件、メス一件など。発見が退院後になったのが三十五件あり、二十年間もガーゼを体内に置き忘れ、障害が残ったケースもあった。

 機構の後信うしろ・しん医療事故防止事業部長は「これまでも注意を呼び掛けていたが、置き忘れの件数が減少していない。エックス線撮影でのチェックなど、基本的な動作を徹底すべきだ」と話している。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200812090347.html