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2008年12月09日(火) 21時56分

大賞に「つみきのいえ」 文化庁のメディア芸術祭賞中国新聞

 文化庁は九日、国内外の優れた漫画やアニメ、デジタル技術を使った映像作品などを表彰する二〇〇八年度メディア芸術祭賞の受賞作品を発表した。アニメーション部門では、地球温暖化問題をテーマにした「つみきのいえ」(加藤久仁生かとう・くにお作)を大賞に選んだ。

 海面の上昇で半ば水没した家に暮らす老人を描いた約十二分の作品で、「国境や世代を超え、見た人を魅了する普遍性がある」と評価された。

 マンガ部門では、ピアニストを目指す少年の成長を描いた週刊誌の連載作品「ピアノの森」(一色いっしきまこと作)、エンターテインメント部門ではメディアアーティストの岩井俊雄いわい・としお氏とヤマハが共同開発した電子楽器「TENORI—ON」、アート部門ではブラジル人芸術家の映像作品「Oups!」がそれぞれ大賞を受賞した。

 ほかに各部門から優秀賞各四作品、奨励賞各一作品が選ばれた。受賞作品は来年二月四日から十五日まで国立新美術館(東京都港区)で展示、上映される。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200812090346.html