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2008年12月09日(火) 21時16分

6か国協議、核サンプル採取の明文化で各国の意見を聴取読売新聞

 【北京=加藤淳、竹内誠一郎】北朝鮮核問題をめぐる6か国協議の首席代表会合は9日、北京の釣魚台国賓館で2日目の討議を行った。

 議長国・中国の武大偉外務次官は、核計画の検証手続きの新たな文書草案を提示した上で、日本・米国・韓国と北朝鮮が対立している核物質のサンプル(試料)採取をどう明記するかについて各国の意見を個別に聴取した。会合は10日に続開し、各首席代表が草案をたたき台に、最終案作成に向けた調整を図る見通しだ。ただ、調整に手間取った場合、10日に予定されていた閉幕が延期される可能性もある。

 会合を終えた斎木昭隆外務省アジア大洋州局長は9日夜、記者団に、草案の中のサンプル採取の文言について「我々の考えに近い表現もあったが、改善の余地が多々あった。日米韓露は考え方で足並みをそろえ、議長にアイデアを出した」と述べた。斎木局長は具体的な内容には言及しなかったが、「(中朝会談で)北朝鮮から前向きなコメントは出ていないようだ」とも語った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081209-00000055-yom-int