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2008年12月09日(火) 20時40分

試料採取で駆け引き=検証文書化なお溝−6カ国協議時事通信

 【北京9日時事】北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議首席代表会合は2日目の9日、核申告の検証枠組み文書化を目指し、議長国の中国が提示した文書案を土台に集中的な議論を進めた。日本首席代表の斎木昭隆外務省アジア大洋州局長によると、焦点のサンプル(試料)採取については「それに近い表現」が文案に含まれていたが、日米韓ロは「誤解のないように改善の余地がある」として、修正意見を中国側に提出した。
 各国は配られた文書案を検討した後、午後に中国を中心とした個別協議で調整を継続。日米韓ロは考え方を調整した上で、修正意見を中国へ提出した。北朝鮮も意見を提出したが、斎木局長は「前向きな意見は出ていない」としており、歩み寄りは見られなかった。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081209-00000202-jij-int