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2008年12月09日(火) 01時10分

検証枠組みで隔たり=中国が9日文書案−6カ国協議、首席会合開幕時事通信

 【北京8日時事】北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の首席代表会合が8日午後、北京の釣魚台迎賓館で始まった。核申告検証の枠組み文書作成を目指すが、日本首席代表の斎木昭隆外務省アジア大洋州局長は初日終了後、「北朝鮮と他の5カ国の間で大きなギャップがある」と述べ、サンプル(試料)採取の明記など文書内容をめぐる隔たりが埋まらなかったことを明らかにした。
 米首席代表のヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)によれば、議長国の中国が検証手順に関する文書草案を作成、議長の武大偉外務次官が9日午前に提示することになった。これに基づいて本格的な交渉が行われる。
 6カ国協議は今年7月以来、5カ月ぶり。午後4時半(日本時間同5時半)から約1時間半開かれたこの日の会合では、(1)検証文書化(2)エネルギー支援と核施設無能力化(3)北東アジアの平和安保メカニズム−が議題となった。韓国側によると、支援と無能力化を来年3月末までに完了させることで基本的に一致した。 

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