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2008年12月09日(火) 20時33分

<危機対応円滑化業務>大企業に低利融資…1兆円規模見通し毎日新聞

 中川昭一財務・金融担当相は9日の閣議後会見で、日本政策金融公庫の「危機対応円滑化業務」を適用し、資金繰りに苦しむ大企業や中堅企業への低利融資を行う方針を示した。融資枠は1兆円規模になる見込み。年内に融資を実行し、年末の資金繰りを支援する。

 危機対応円滑化業務は、大規模災害時や経済の混乱時に緊急的に資金供給を行う制度。世界的な金融混乱で10月以降、大企業でも社債などの発行が難しくなるなど、資金繰りが逼迫(ひっぱく)する状況が広がっている。この低利融資は企業の規模に関係なく受けられるため、中小企業だけでなく、業績が悪化している不動産会社などの資金繰りを支援できる。

 適用を正式決定すれば、10月に民営化した日本政策投資銀行などの指定金融機関を通じ、経営難に陥っている企業に融資する。【須佐美玲子】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081209-00000128-mai-bus_all