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2008年12月09日(火) 19時53分

<横浜>工藤、55%減をのむ…来季「元気なところ見せる」毎日新聞

 プロ野球現役最年長の横浜・工藤公康投手(45)が9日、横浜市内の球団事務所でプロ通算27回目の契約更改を行い、6000万円の大幅ダウンとなる年俸5000万円プラス出来高払いでサインした。野球協約で定められた減額制限(40%)を超える55%減となるが、今季は未勝利に終わったとあって、工藤は「今季は働いていないので、何があっても(条件を)飲もうと思っていました」と笑顔で話した。

 工藤は今季4月1日のヤクルト戦(横浜)で先発登板し、プロ野球実働27年となり、野村克也・楽天監督の26年を抜いて歴代単独1位になった。だが昨オフに手術した左ひじの状態が思わしくなく、出場選手登録を抹消された。9月には2試合で先発したが敗戦投手となった。結局、0勝2敗、防御率5.27で終わり、連続シーズン勝利も23年で止まった。

 約1時間の交渉を終えた工藤は、今季について、「去年手術してリハビリし、いけるだろうと思ったが、オープン戦でひじの変化に気づくのが遅く、(開幕後も)おかしいまま投げてしまった」と振り返った。その上で、来季も必要とされたことに「ここで契約更改の話が出来て、球団に感謝したい」と語った。

 チームは最下位に低迷したが、「今年がどういう成績でも、上へ行くという気持ちをもってやらないと頂点には立てない」と話し、来季の目標にクライマックスシリーズへの出場、優勝を掲げた。28年目のシーズンに向けては、「1試合でも多く勝って、まだまだ元気だというところを見せたい」と若手へのライバル意識を燃やしていた。【山本亮子】(金額は推定)

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