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2008年12月09日(火) 19時49分

<景気動向指数>2.5ポイント下落…10月毎日新聞

 内閣府が9日発表した10月の景気動向指数(速報値)によると、景気の現状を示す「CI」(合成指数、05年=100)の一致指数は前月比2.5ポイント下落し、97.6となった。下落幅は、80年1月の調査開始以来、8月(2.9ポイント下落)に続き、過去2番目の大きさ。内閣府は、指数に基づく景気の基調判断を、景気後退の可能性が高いことを暫定的に示す「悪化」で据え置いた。悪化判断は5カ月連続。

 景気動向指数は、速報段階で判明している九つの構成指標がすべて前月から悪化。特に、輸出減少に伴う企業の生産・雇用調整を背景に、生産関連(鉱工業生産指数)と雇用関連(有効求人倍率)の指標の落ち込みが大きい。

 内閣府は来年1月29日、学識者による「景気動向指数研究会」(座長、吉川洋・東京大大学院教授)を開き、戦後最長を記録した直前の景気拡大期(02年2月〜)の「山」(頂点)の判定作業を行う。これまでのデータから、昨年10、11月のいずれかが山と正式認定される見通し。山の翌月以降は「景気後退期」に色分けされる。【尾村洋介】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081209-00000108-mai-bus_all