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2008年12月09日(火) 19時44分

【麻生首相ぶら下がり詳報】雇用対策「しかるべき補助するから」(9日夜)産経新聞

 麻生太郎首相は9日夜、首相官邸で記者団に対して、失業者・離職者の住宅問題について、「しかるべき補助をだすから、ただちに(社宅を出ていけ)ということはやめてもらいたい」と述べ、企業への補助や廃止予定の雇用促進住宅の活用によって年内にこの問題に対応する方針を示した。ぶら下がり取材の詳細は以下のとおり。

 【雇用対策】

 −−今日新たに政府は雇用対策をまとめられたが、その狙いについて

 「まとめられました?質問としては正しくないと思います」

 −−政府として取りまとめたと

 「あのー、新たに政府としてきちんとした雇用対策というものが緊急の課題として、われわれは検討すべきではないか。なかんずく、いわゆる2次補正(予算)っていうようなことになってくると、年内の話でいきますと、少なくとも今、(雇用)期間がいきなり短縮された方々に、3日で(社宅や寮を)出ろ、とかいう話になると、それは県外からそこに来ている人たちもいますから。そういった意味では、そこの企業に対して、今後とも少なくとも残っていられるようにさせてくれと、少なくとも、直ちに年内に出ろというような話ではなくて、いられるようにしてもらいたいと」

 「少なくとも、それに関して直ちに後に人が来るあてがないと思われますから、そういった意味ではしてもらいたい。また、借り上げ住宅の場合がありますから、その場合にも、いろいろなことを考えなきゃいけませんが、それに対しては、残してもらうというのを条件に政府として補助、企業に対してしかるべき補助をするから、そちらも直ちにということはやめてもらいたい、とか」

 「(旧)雇用促進事業団っていうのの、(旧)雇用促進事業団のもってるところだな、廃止になる予定のあれ(雇用促進住宅)がありますから。あれ確か1万2、3000戸あったと思ったな。それに対しては、新たに入居をしてもいい、また今でなくちゃいけないことになっている人たちは居るようにしたらいい、入れるようにしたらいい。今入っている人は直ちに出なくてもいい等々、いろんなあの、個別のところは各省いろいろもっておられるところあると思いますんで、そういったものを年内の雇用対策として考えたらどうだという話をした。ん、なんかいろいろ言いましたね」

 −−雇用対策について、与党では2兆円規模を投入すると。

 「はいはいはい」

 −−政府としてはどのように

 「ああ、内容がよく詰められていませんから、新たに検討します、そこんところ」

 【党内からの批判の声】

 −−党内の若手中堅議員がいろいろな会合を開いて、中には公然と首相を批判する議員も出ているが、受け止めは

 「あの、正直申し上げて僕はどういう話をされてんだか知りませんけど、それは総理に対する質問? 総裁に対する質問?」

 −−…。 

 「そういうの、ちゃんとさっと答えきるようにしとかないとだめよ。ね、あの正直言って、総理に対する質問なんで、そういう場合は。おちょくってるようでごめんなさいね。なんとなく総理と総裁の区別がついてない質問が最近多いから聞いただけなんだけど。あのー、いろんな意見が出るのはいいことだと思ってますよ。正直申し上げて。あのー、そのなんかいろいろな動きのマイナスの面ばっかりじゃありませんから。あなたの話聞いてるとすべてマイナスの面しか聞こえませんけど、がんばれという声も別にあったりしますから。僕はいいことだと思ってますけどね」

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