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2008年12月09日(火) 19時25分

<温暖化対策>COP14、ポーランドで閣僚級会合毎日新聞

 【ポズナニ(ポーランド)大場あい】京都議定書後の地球温暖化対策を話し合う「気候変動枠組み条約第14回締約国会議(COP14)」は11日から閣僚級会合が始まる。これに先立つ事務レベル協議では、2020年ごろまでの先進国全体の温室効果ガスの削減目標(中期目標)設定について議論したが、日本など各国から異論が出ており、調整に手間取りそうだ。

 米国などを除く議定書批准国による特別作業部会は5日、COP14でまとめる報告書の議長案を示した。国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)が第4次報告書で予測した温暖化影響を最小限に抑えることを念頭に「先進国は20年までに90年比25〜40%の削減」という数値目標に言及した。しかし、独自の中期目標を検討中の日本を含め、各国から「時期尚早」と反対の声が出ており、修正される可能性が高い。

 日本からは斉藤鉄夫環境相が出席する。9日の会見で斉藤環境相は「日本のリーダーシップを発揮したい」と述べた。オバマ次期米大統領に近いケリー上院議員と会談する。

 京都議定書に定めのない13年以降の枠組みは、来年12月のCOP15(コペンハーゲン)で決定するが、COP14での合意内容がその「たたき台」となる。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081209-00000095-mai-int