記事登録
2008年12月08日(月) 17時06分

マイル使用と正規格安航空券、どっちがお得?〜お得な海外個人旅行のススメ(第3回)Oh! MyLife

■国際線でも「早割」&「インターネット割引」が使える!

 最近、国際線航空会社のウェブサイトがにぎやかになってきたと思いませんか?

 これまで、航空会社で直接航空券を買うと、空港で直接買うのと同様の割高感を感じていた人が多いと思います。ところが、国際線でも「早割引き」や「インターネット割引」など、これまで国内線でしか見られなかった割引航空券を発売するようになってきたのです。

 旅行会社が販売している「格安航空券」にも負けない安さと言っていいでしょう。しかも、航空会社から直接購入すれば、座席指定も可能で、マイルも100%貯(た)められ、お得なサービスを直接受けられます。そこで今回は航空会社の格安航空運賃事情をご紹介します。

 これまでIATA(国際航空運送協会)に加盟している航空会社は、航空会社間の過剰な価格競争をなくすため、旅行業者を通さずに直接販売する正規割引航空券の割引率を規制していました。そのため2008年3月までは正規運賃を100%とすると70%までの割引率が限界でしたが、2008年4月からは割引率が70%以上でも販売できるようになりました。

■規制緩和の背景には何がある?

 この規制緩和の背景には、旅行業者が団体旅行者向けの航空券をまとめて買い受け、バラ売りする「格安航空券」が市場に出回っていたということがあります。そのため、国交省が2008年4月からその規制を緩和したというわけです。

 そのおかげで、今までの格安航空券市場に、航空会社が直接格安航空券を販売できるシステムが乱入するかたちとなりました。航空会社が自由に価格を設定できるようになったおかげで、今まで格安航空券(団体運賃個人用バラ売り格安航空券)を主に販売していた旅行会社も、販売方法や格安航空券に宿泊や特定の企画を含めた商品の販売により一層力を入れてきています。

■閑散期は格安航空券がベター?

 それでは、貯めたマイレージポイントを特典旅行として航空券を購入するのと、各航空会社が販売している正規格安航空券を購入するのとでは、どちらがお得なのでしょうか?

 一概には言えませんが、事前に休日の予定が決められ、確実に休めるのであれば、繁忙期はマイレージポイントを利用しチケットを獲得するほうが、閑散期にマイレージポイントを利用するよりお得感が得られるでしょう。

 通常、航空会社は自社内で価格が決定できる正規格安航空券を、閑散期には料金を最大限に落とし、繁忙期はそこまで下げません。それを考えると、閑散期は航空会社が販売する正規格安航空券を使用し、繁忙期にはマイレージポイントを特典旅行に代えて旅行を楽しむ、という方法がよいのではないでしょうか。

 ちなみに、航空会社によっては特典旅行の場合、燃油サーチャージなどの別途旅行諸費を請求しない航空会社もあります。これによりトータルの料金にだいぶ差が出てきますので、特典旅行の利用を検討する際にはその点も事前に確認し判断材料に入れておくことが必要です。

(記者:松岡点)

【関連記事】
マイレージが一番貯まる航空会社はどこ?
「航空券1000円」の時代は来るか!?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081208-00000008-omn-int