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2008年12月08日(月) 16時52分

2歳未満は断然安い、航空券&ツアー料金の秘密〜我が子を連れて旅に出よう!(第2回)Oh! MyLife

 子連れ旅行を考えるにあたって、お金が最大の障壁だという人は多いだろう。海外旅行に限らず、近場への日帰りレジャーにおいても、子供料金の設定があるか、何歳以下なら適用されるのか、そういった経済的な条件は大いに気になるところである。

 何を隠そう私たち家族も、長男が1歳である今のうちに行っておこう、という考えがあった。なぜ「1歳のうちに」なのか? 2歳になったら何が変わるのか? 今回の記事では、そんな航空券やパッケージツアーの、子供料金の仕組みについて紹介したい。

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■12歳未満は75%、2歳未満は10%

 国際航空券について、国内線同様に赤ちゃんは無料だと思っている人も多いが、これは間違いである。原則として下記のような運賃規則がある。

小児運賃(2歳以上12歳未満):大人運賃の75%
幼児運賃(2歳未満)      :大人運賃の10%
※旅行出発日当日の年齢を適用(子供の1人旅の場合は除く)

 ここでのポイントとして、幼児運賃の適用は座席不使用が原則であり、大人の膝(ひざ)に乗せることが求められる点である。単独で座席を使用する場合は小児運賃となるので、ご注意を。この座席なしの件については、続編であらためて詳しく述べるつもりである。

■航空券の種類によっては、小幼児運賃の設定がない

 さらに留意したいのは、小幼児に対する割引は、普通運賃(ノーマル)および正規割引運賃(PEX運賃)においては適用されるが(一部例外あり)、いわゆる格安航空券(IT運賃)には適用されない点である。格安航空券を申し込んだ際、子供も大人と同額になってしまうのはこのためである。

 ただ、中には格安航空券であっても、小児運賃が設定されている場合もある。また、2歳未満の幼児については、IT運賃で大人と同額を支払うよりも、正規運賃の10%を支払ったほうが通常は安い(表1参照)。その都度、航空会社や旅行会社に確認されたい。

■大人も子供も「平等」に徴収される燃油サーチャージ

 燃油付加運賃(サーチャージ)の存在は、とりわけ家族旅行にとって大きな痛手である。なぜなら、上記で述べた航空運賃と異なり、小児割引が適用されないからである。しかも、航空会社によっては、座席不使用の幼児すら大人と同額が課されてしまうところがある。これはさすがに理不尽だと思うのだが、いかがだろうか。

 また、航空運賃と別に徴収されるものとして、ほかに空港税や出国税がある。これについては幸い、小幼児は減免される場合が多い。例えば成田空港施設使用料(大人2040円)は、小児半額、幼児無料である。

 いずれにせよ航空会社や目的地、為替レートによって金額が異なってくるため、航空券予約時は、運賃だけではなく燃油サーチャージや空港税等の金額にも注意したい。下記に述べるパッケージツアーの場合も、同様である。

■パッケージツアーの子供割引、割引の根拠は?

 最近は家族旅行の需要を狙って、子供料金を設定したパッケージツアーも増えている。その割引は、基本的には次のような仕組みに基づいている。

【航空券】
小児運賃ないし幼児運賃を利用する。ただし、前述のようにIT運賃(ツアー用の運賃)では、この設定がないものが大半である。子供料金のないツアーが多いのは、そのため。

【ホテルやレストラン】
ベッドなしで親と添い寝、さらに食事もなし。つまり子供を実質人数に数えないという方法で、その分を割引いている。

 いずれにせよツアー料金は総額で決められているものであり、子供料金の適用条件も、旅行会社の裁量によってさまざまである。また一口に子供といっても、3歳と11歳では、ベッドや食事の希望条件が異なってくるはずである。単に値段が安いということだけでなく、割引の根拠を確認したうえで選択したい。

 なお、今回私たち家族は、航空券とホテルのみのツアーを利用した。長男は航空座席なしの幼児料金適用であり、大人に比べると4分の1くらいの金額で済んだ。では、実際に子供を連れての旅行がどんな調子なのか、それは次回以降の記事で順次述べていきたい。

(第3回に続く)

(記者:木舟周作)

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