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2008年12月08日(月) 12時43分

<自主防犯組織>急増、4年で10倍以上毎日新聞

 防犯パトロールなどで子どもを犯罪から守る活動をしている自主防犯組織が急増している。警察庁によると、03年末には3056団体約18万人だったが、07年末には3万7774団体約234万人になった。通学路で子どもを見守ったり誘導したりしている団体が7割を超えている。成田幸満ちゃん殺害事件が起きた千葉県内でも約1700団体が活動している。

 一方、就学前の子どもが被害者になった殺人事件は、この5年間で減少傾向にある。奈良市の女児殺害事件が起きた04年の85件から、05年は78件、06年は75件、07年は59件にまで減った。08年上半期(1〜6月)は43件発生しており、前年同期に比べ8件増えた。

 地域の自主防犯組織に対し、警察側が子どもへの声掛け事案などの情報提供を行うなど連携を強化する動きも加速している。警察幹部は「子どもを犯罪から守るためには、警察と地域の連携をより強固にしていく必要がある」と話している。【河嶋浩司】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081208-00000032-mai-soci