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2008年12月08日(月) 03時05分

検査器具使い回しで院内感染、医師ら書類送検へ…神奈川読売新聞

 神奈川県茅ヶ崎市立病院(仙賀裕院長)の循環器内科で2006〜07年、心臓カテーテル検査などを受けた男性患者5人がC型肝炎に院内感染した事故で、県警捜査1課は7日、検査の責任者の医師と、検査器具を使い回した30歳代の男性臨床工学技士を近く業務上過失傷害容疑で書類送検する方針を固めた。

 県警は、技士だけでなく、使い回しの実態を漫然と放置した医師の不作為も重視し、立件に踏み切る。医療器具の使い回しを立件するのは極めて異例。

 捜査関係者によると、技士は、カテーテル検査時などに血圧の変動を測定する器具「トランスデューサー」を使い回しし、06年12月〜07年4月に検査などを受けた患者5人にC型肝炎を引き起こした疑い。医師は、検査の責任者であるにもかかわらず、器具の廃棄マニュアルの整備や具体的な指示を怠った疑い。技士は「使い回しは先輩の技士から教わった」などと供述しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081207-00000049-yom-soci