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2008年12月08日(月) 02時30分

<大阪女児不明詐欺>1億円の大半、ギャンブルで使う毎日新聞

 大阪府熊取町で行方不明になった吉川友梨さん(14)の捜索を装った詐欺事件で、堺市の無職、中谷浩気容疑者(39)ら2人が、詐取した約1億円の大半をギャンブルなどで使っていたことが分かった。友梨さんの家族に接触を始めたのは、家族が有力情報提供者に謝礼金を贈ることを呼びかけた直後だったことも判明。府警泉佐野署捜査本部は、2人が謝礼金に関する情報を知り、詐欺を思い立った可能性があるとみて追及している。

 調べなどでは、2人は以前から偽名を使って偽ブランド品の販売や貸金業で生計を立てていたが、事件中はホテル暮らしで、毎日のようにタクシーを使い出歩いたり、飲食店員に高級カバンを贈るなど派手な生活をしていた。競馬やパチンコなどに興じ、父親に振り込ませていた複数の口座には、ほとんど残高がなかったという。

 中谷容疑者はコンビニエンスストアの現金自動受払機(ATM)で現金を引き出す際、ベレー帽をかぶり顔を隠していた。また、友梨さん救出を装うため、ポスターを接写したとみられる友梨さんの顔写真入りのメールを父親に送ることもあったという。

 捜査本部は7日、2人を詐欺容疑で大阪地検堺支部に送検した。【遠藤孝康、堀江拓哉、村松洋】

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