「私は何でも新しいことが好きですから、楽しんでいます」—。７日にストックホルムの王立科学アカデミーで行われた記者会見。物理学賞を受賞する益川敏英さんら日本人３人は、やや緊張した面持ちながら、現在の心境などを語った。
スーツ姿で会見に臨んだ益川さんは、ノーベル賞受賞決定でどんな変化があったかとの質問に「楽しんでいます」と述べた。英語が苦手と公言している益川さんには同時通訳の女性が付き添い、経済学賞を受賞する人らの発言にもしばしばうなずきながら熱心に耳を傾けた。
化学賞を受賞する下村脩さんは英語で対応。受賞理由となった蛍光タンパク質発見のきっかけをつかんだ瞬間を振り返って「私はついに成功した」と語り、会場を沸かせた。
物理学賞を受賞する小林誠さんは「私の研究が世界にどのような変化をもたらすか分かりませんが、人類の思考に影響を与えられれば」と胸を張った。
会見場には約１５０人が詰め掛け、うち約３０人は記者ら日本人関係者が占めた。（共同）
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081207-OHT1T00268.htm