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2008年12月07日(日) 18時12分

市民が筑紫さんの冥福祈る…出身地の大分でしのぶ会スポーツ報知

 先月7日に73歳で死去したジャーナリスト筑紫哲也さんをしのぶ会が7日、出身地である大分県日田市の総合体育館であり、市民ら約1000人の参加者が故郷の山河をかたどった祭壇に掲げられた遺影に献花して、筑紫さんの冥福を祈った。

 筑紫さんは、日田市と合併した旧小野村の生まれ。戦時中は同村に疎開した。日田市で開かれていた市民大学「自由の森大学」で12年間学長を務め、2006年には名誉市民に選ばれた。

 佐藤陽一市長は「あなたがまいた文化の種を芽吹かせ、大きな実を結べるよう歩みを重ねたい」と誓い、沖縄を中心に活躍する歌手の古謝美佐子さんがTBS系の「筑紫哲也NEWS23」でも使われた「黄金の花」を歌って死を悼んだ。

 遺族を代表して妻房子さんがあいさつ。「最後の4か月間は家族で一緒に過ごした。自分たちの手に帰ってきたようでうれしかった」と闘病生活を振り返り、「仕事が本当に楽しいという人でした」と思い出を語った。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081207-OHT1T00248.htm