記事登録
2008年12月07日(日) 14時47分

国家試験で替え玉受験…資格学校責任者ら逮捕スポーツ報知

 国土交通省所管の国家資格「建築施工管理技士」を取得するための検定試験で替え玉受験があり、大阪府警捜査二課は7日までに、有印私文書偽造・同行使の疑いで、資格取得スクール「建設業技術協会」(大阪市中央区)の実質責任者足立憲治(52)=大阪市大正区、同講師西垣健次(55)=大阪府豊中市=の両容疑者を逮捕した。

 いずれも容疑を認めているという。捜査二課は供述などから、替え玉受験を繰り返していたとみて実態解明を進める。

 調べでは、足立容疑者らは今年2月下旬、「1級建築施工管理技術検定試験」をめぐり、スクールを受講していた大阪府の30代男性の試験申請書に西垣容疑者の写真を張って偽造し、申し込んだ疑い。6月に実施された学科試験を西垣容疑者が受けた。

 捜査二課によると、足立容疑者が男性に持ち掛け、男性から報酬として数10万円を受け取った。申請時は試験場所を大阪会場と指定していたが、知り合いに見つかるのを避けるため、変更を申し出て香川会場で受けていた。

 申請書に張られた西垣容疑者の顔写真が30代には見えなかったことから発覚した。

 足立容疑者らはほかにも替え玉受験を試みたとみられるが、試験に落ちたり、申し込んだだけで試験を受けなかったりしていたという。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081207-OHT1T00214.htm