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2008年12月07日(日) 20時38分

IT企業と暴力団が結託、フィッシング詐欺で預金引き出す読売新聞

 茨城、岡山、福岡など5県警合同捜査本部は7日、インターネット上で偽サイトに誘い込む「フィッシング」の手口を使ってネット銀行の口座から預金を引き出したとして、暴力団組長や元IT企業幹部ら3人を、不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕したと発表した。

 逮捕されたのは福岡県柳川市大和町皿垣開、指定暴力団九州誠道会系組長古賀信昭(30)、福岡県太宰府市大佐野、元ホームページ制作会社常務井上隆志(37)ら3容疑者。

 発表によると、古賀容疑者らは2007年10月下旬頃、フィッシングで入手した他人のID、パスワードを使って、ネット銀行の4人の口座から現金約36万円を、井上容疑者は同じホームページ制作会社社長清家孝博被告(25)(福岡市中央区、窃盗罪で起訴)らと共謀し同8月下旬頃、同じ手口で7人の口座から現金約40万円を、それぞれ別の口座に不正に送金した疑い。

 フィッシングのプログラムなどは、清家被告が開発し、社員(27)(窃盗罪で起訴)が「指南役」になっていたといい、捜査本部は、IT企業と暴力団が結託したとみている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081207-OYT1T00407.htm?from=navr