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2008年12月07日(日) 21時53分

仏大統領、ダライ・ラマと会談…強気の対中外交演出読売新聞

 【パリ=林路郎】フランスのサルコジ大統領は6日、欧州連合(EU)議長国の元首として、中国の反対を押し切ってチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世とポーランドのグダニスクで会談した。

 今年8月、北京五輪の開催国・中国への配慮から、訪仏中のダライ・ラマと会談しなかったことに仏世論が反発したことに応えつつ、「仏外交は中国の意のままにさせぬ」との強気の姿勢を演出したものと言える。

 サルコジ大統領は約30分の会談後、記者団に対し、「ダライ・ラマは私に、チベットが独立を求めないことを明言し、私は中国当局とチベットとの対話継続が重要だとの認識を伝えた」と言明。ダライ・ラマとの会談がチベット独立支持を意味するわけではないとの考えを強調した。また、中国側の反発を予想し、「物事を大げさにしない方がよい」と平静を保つよう呼びかけた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081207-00000038-yom-int