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2008年12月06日(土) 16時01分

佐賀地・家裁服部所長:抱負 裁判員制度に全力 /佐賀毎日新聞

 11月25日付で佐賀地・家裁の新所長に就任した服部悟氏(57)は5日、同地裁で会見を開き、来年5月から始まる裁判員制度に向けて「全力を尽くしたい」と抱負を述べた。
 服部所長は「分かりやすい裁判のため、検察庁、弁護士会と知恵を出し合っていきたい」と述べ、地元法曹界との協力を強調。県民には「制度を説明し不安を解消したい」とし、裁判員に選ばれた場合の特別休暇制度導入など、企業への協力も呼びかけた。
 服部所長は愛知県出身。東京地裁判事、最高裁総務局第一課長、東京高裁判事などを歴任。東京地裁時代は、オウム真理教(当時)の地下鉄サリン事件などに使われた毒ガス・サリンの生成にかかわった同教団の元幹部2人の公判で裁判長を担当し、死刑判決を言い渡した。証人尋問で教団に家族を殺された遺族の証言に「どうしてこんな事件を起こしたのか言いようのない気持ちになった」と当時の心境を振り返った。

12月6日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081206-00000207-mailo-l41