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2008年12月06日(土) 07時59分

【幸満ちゃん事件】現場近くの男を任意同行、死体遺棄容疑で事情聴取産経新聞

 千葉県東金市の道路脇で9月、保育園児の成田幸満(ゆきまろ)ちゃん(5)が遺体で見つかった事件で、東金署捜査本部は6日、遺体発見現場近くに住む男に任意同行を求めた。捜査本部は男が事件にかかわった疑いが強いとみており、死体遺棄容疑で事情聴取し、慎重に捜査を進める。

■写真で見る■ 公園で母親が撮影した成田幸満ちゃん

 捜査本部は同日朝、男のマンションの部屋を家宅捜索した。

 幸満ちゃんは21日午後0時25分ごろ、全裸で倒れているのを部活帰りで通りかかった近所の中学生に発見された。すでに心肺停止状態で、ドクターヘリで県内の病院に搬送されたが死亡が確認された。

 遺体に目立った外傷はなく表情は穏やかで、窒息した際に子供に顕著に表れる目の付近の皮下出血(溢血(いつけつ))が少なかった。捜査本部は犯人が抵抗するスキを与えず、柔らかい布などで鼻や口をふさぎ、窒息死させたとみている。薬物反応などもなかった。

 現場から約100メートル離れたマンションの屋外駐車場で、乗用車の下から幸満ちゃんの衣服や靴が入ったレジ袋2つが発見された。

 現場周辺は住宅街で、主に近隣住民が使う生活道路が入り組んでおり、レジ袋が大型スーパーと地元チェーン店のものだったことから、捜査本部は土地勘のある人物が死体を遺棄したとの見方を強め、スーパーやマンションの防犯ビデオに不審者が写っていないか解析を進めていた。

 幸満ちゃんは、母親で看護師の多恵子さん(38)の夜勤に付き添う形で、遺体発見前日の20日から21日の午前中まで、発見現場から約300メートル離れた多恵子さんの実家の東金中央クリニックに一緒にいた。

 21日は午前9時から約40分間、祖母と一緒に地域の清掃活動に参加。その後、クリニック近くの友達の家へ遊びに行くため、1人で徒歩で病院を出たが、友達宅が不在だったことから病院に戻り、午前11時すぎには病院職員に「お母さんの仕事、まだ終わらないの」と尋ねたという。

 多恵子さんは同日午後4時すぎに勤務を終え、友達宅を訪問。幸満ちゃんがいないことに気付き、病院周辺を捜した後、午後4時半ごろに東金署に相談に訪れた。

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