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2008年12月06日(土) 06時52分

千葉・東金の女児死体遺棄事件、現場近くの男聴取へ読売新聞

 千葉県東金市田間、看護師成田多恵子さん(38)の次女で保育園児幸満ちゃん(当時5歳)の遺体が9月、同市東上宿の道路上で見つかった事件で、東金署捜査本部は6日にも、遺体が放置されていた現場近くに住む若い男を死体遺棄容疑で事情聴取する。


 逮捕状を請求し、逮捕する方針。司法解剖の結果、幸満ちゃんの死因は窒息死で、殺害されたとみられる。捜査本部は動機とともに、殺人についても男を詳しく調べる。

 幸満ちゃんの遺体は9月21日午後0時26分、東金市東上宿の東金南公園近くの市道で、通りかかった中学生が見つけた。衣服は身に着けておらず、側溝のコンクリート製ふたの上に放置されていた。遺体発見場所から約100メートルのマンション駐車場で、幸満ちゃんの半ズボンや下着、運動靴などが入ったJR東金駅前にあるスーパーなどのレジ袋二つが見つかった。

 事件は日曜日正午ごろの極めて短時間に狭い範囲で起きたとみられ、捜査本部は、遺体やレジ袋が捨てられていた近くに土地鑑があり、生活している者の犯行との見方を強め、捜査していた。捜査関係者によると、レジ袋を詳しく調べるなどしたところ、男が浮上した。 

 幸満ちゃんは多恵子さんと二人暮らし。多恵子さんは遺棄現場の約300メートル北側にある父(71)が院長の「東金中央クリニック」に勤務している。

 多恵子さんや捜査関係者によると、幸満ちゃんは遺体で見つかる前日の20日、病院の夜勤だった多恵子さんと一緒に病院に泊まった。

 21日午前、一人で保育所の友達に会いに行ったが、留守だったため病院に戻り、午前11時10分、「お母さんは、まだ仕事終わらないの」と病院職員に声をかけていたことが分かっている。夜勤明けの多恵子さんは、病院で仮眠するなどしていた。友達の母親から「遊びに来ていない」と電話があり、多恵子さんは近所を捜した後、午後4時半ごろ、「子供がいなくなった」と東金署に届け出ていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081206-00000008-yom-soci