記事登録
2008年12月05日(金) 19時44分

Microsoft、Open XML関連のツールを数種発表ITmediaエンタープライズ

 Microsoftは米国時間の12月3日、同社が2008年3月に立ち上げたワーキンググループDocument Interoperability Initiative(DII)の成果として、同社が推進するファイルフォーマット「Office Open XML」(OpenXML)に関連した幾つかのツールを発表した。

 発表されたのは、Open XML形式のファイルをFirefox上で閲覧可能にする「Open XML Document Viewer」のテクノロジープレビュー版ほか、Open XMLとOpen Document Format(ODF)との間でファイル形式を変換する「Open XML/ODF Translator」のバージョン2.5。また、Apache Software Foundation(ASF)の進めるプロジェクト「Apache POI」に関連するSDKもリリースが発表されている。Apache POIは、WordやExcelなどのMicrosoft Office形式の文書にアクセスするためのJava APIで、今回の発表により、Apache POIがOpen XMLをサポート可能となる。

 欧州委員会はOfficeの相互運用性などでMicrosoftに独禁法違反の疑いがあるとして調査を進めているため、Open XMLの相互運用性を向上させようと活動するDIIの動きは常に注目されている。なお、Microsoftは、2009年前半にリリース予定のOffice 2007 SP2で、サポートする文書フォーマットを拡大する予定で、ODF形式もサポートに含まれている。

【関連記事】
→ 「Open XML」 最新記事一覧
→ 「Microsoft(マイクロソフト)」 最新記事一覧
MicrosoftがApacheConで相互運用性の取り組みをアピール
IBMが悪標準に対抗
作業工数は従来比6割減——実証実験で抜群の結果を残したOpenXML

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081205-00000114-zdn_ep-sci