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2008年12月05日(金) 15時16分

Opera 10.0アルファ版がリリース@IT

 WebブラウザベンダのノルウェーのOperaソフトウェアは12月3日、次期メジャーバージョンとなるOpera 10.0のアルファ版を公開した。2009年前半にベータ版、後半に正式版をリリース予定。同社は前日にはバージョン9.6の正式版をリリースしている。

 Windows版、Mac OS X版のほか、FreeBSD、Linux、SolarisなどUnixプラットフォーム向けのバイナリが公開されている。Opera 10.0では“Presto”のコード名で知られるレンダリングエンジンのバージョンが2.2と最新のものになり、パフォーマンスやWeb標準準拠を改善した。GmailやFacebookでは30%の高速化を実現したという。また、これまでバージョンの更新があると、ユーザーにアップデートを促したが10.0では自動でアップデートを行うようにした。さらに、開発中のすべてのスナップショットがリリースされるたびにアップデートするオプションも提供する。

 Presto 2.2はAcid3に100点で合格するという。Acid3は2008年3月に登場したばかりのWeb標準技術への適合性チェックツールで、前バージョンのAcid2に比べてECMAScript(JavaScript)やDOM関連の規格が大幅に加えられている。つまり、Opera 10.0はAjaxなど動的なWebページで、より高い互換性を持つことが期待できる。またこのほか、正規表現エンジンの置き換え、CSSパフォーマンスの向上、Webフォント、Selectors APIのサポートなどを行った。また、テキスト入力時には動的にスペルチェックが機能するようになった。

 メールクライアントのOpera MailではHTMLを使ったリッチ文書のWYSIWYG編集、指定期間後にPOPサーバからメールを削除するオプションなどを追加した。FirefoxのFirebugに相当するWeb開発者向けの調査・デバッグツール「Dragonfly」も改善されているという。

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