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2008年12月05日(金) 00時01分

中川元幹事長、リベラルから保守派に転向?産経新聞

 自民党の中川秀直元幹事長は4日の町村派総会で、国籍法改正案に批判的な考えを表明する一方、アフリカ・ソマリア沖の海賊に対処する海上自衛隊艦艇の派遣に前向きな姿勢を示した。中川氏はこれまで人権擁護法案や1000万移民の推進などを唱え、リベラル派の代表格と見られてきた。だが、4日の発言は保守色の強い主張で、町村派の保守系議員からは驚きの声があがった。

 中川氏は、国籍法改正案について「DNA鑑定導入の検討が付帯決議となったが、単なる(決議上の)確認ではだめだ。諸外国も導入しており、しっかり議論しよう」と指摘。さらに「ソマリア沖の海賊行為で国連安保理は『各国は艦艇を出せ』と決議した。日本は法律がないからやらないでいいのか。自衛隊法の海上警備行動がある」と述べ、現行法に基づく海自派遣に積極姿勢を示した。

 中川氏は、5日に社会保障に関する議員連盟の旗揚げを予定していたが「反麻生グループか」との観測があり、「誤解を招かないように」(議連関係者)との理由で発足を来週半ばに先送りしている。4日の発言について「保守系への影響力を増すねらいがあるのでは」(保守系若手)との声も出ている。

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