記事登録
2008年12月05日(金) 06時30分

劇場版『特命係長 只野仁』お色気より社会派ストーリーに評価!?オリコン

 金曜ナイトドラマとしてスタートし、これまでにレギュラーシリーズ3本、スペシャルドラマ4本が放送され、大人気を博している高橋克典主演の『特命係長 只野仁』。その最初にして“最後”とする劇場版(12月6日公開)は、本作で女優デビューを果す西川史子のベッドシーンや、K-1格闘家チェ・ホンマンの出演による高橋とのアクションシーンなどが話題になっているが、その一方、すでに映画を鑑賞した人たちからは、芸能ビジネスをめぐって私怨と策謀がうずまく社会派のストーリーへの評価が集まっていることがわかった。

試写会アンケート結果の世代別満足度グラフと自由回答(下段に掲載)

 格闘技の聖地・ディファ有明で11月20日(木)に行われた『特命係長 只野仁 最後の劇場版』の完成披露試写会には、制服姿の学生から会社帰りのサラリーマンやOL、年配の夫婦など、幅広い層の只野ファン約500人がつめかけた。

 その上映後のアンケート結果をみると、「ベッドシーン、お色気シーンがおかしい。新しいタイプの映画」(10代女性)「テレビドラマと変わらずいつも通りだったので、安心して観られた」(30代男性)「格闘シーンがすごい。高橋克典さんの目がヤバイです」(30代女性)など、テレビドラマから変わらないいつも通りの設定と演出のおもしろさと、映画ならではの迫力のアクションとお色気シーンが好評。

 その一方で、「現実離れした所はおもしろく、現実的な所は胸にしみるものがあり、期待通りの映画でした」(40代女性)「ラストの黒川会長の言葉が深い。笑いとアクションの裏にあるストーリーに感動」(40代男性)「赤井英和さん演じる山西の家族に対する思いに感動。テレビシリーズよりパワーアップしていて楽しめました」(40代女性)など。社会経験が豊富で自らも管理職の立場にある多くの30〜40代においては、会社組織の闇とその力関係を描き出す映画の現実的な側面に共感を得ている様子。ギャグをちりばめる物語の裏に流れるシリアスな社会派ストーリー、只野が伝える男のプライド、仕事と人生の意味への問いかけが高い評価を受けていることがわかった。

 アンケート回答者は、世代別にみると10代が5%、20代が28%、30代が39%、40代以上が28%。この全体のうち、テレビ全シリーズを観ているという人は42%となった。

【関連】
特命係長 只野仁をとりまく人間模様と女性関係の相関図 (08年11月19日)
只野仁 VS チェ・ホンマン熾烈な格闘シーンの舞台裏 (08年11月19日)
「波風立てたくない」高橋克典、結婚後は“キャバクラ自粛” (08年11月26日)
西川先生、高橋克典との名物シーンでNO.1宣言 (08年11月21日)
高橋克典“お色気満載”主演作の国際映画祭出品に「何かの間違いでしょ?」 (08年10月24日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081204-00000014-oric-ent