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2008年12月05日(金) 23時00分

インド政府、12月11日に燃料価格引き下げへインド新聞

 インドでは主要4州の選挙が終わりを迎えていることを受け、連邦政府は12月11日に予定されている内閣会議において燃料価格を引き下げる見込み。政府関係筋が語った。

 インド政府は2008年6月に燃料価格を引き上げた。ガソリンは1リットルあたり5ルピー(約9.35円)、ディーゼル油は1リットルあたり3ルピー(約5.61円)、LPGは1シリンダーあたり50ルピー(約93.5円)という内訳で、販売により赤字が出ていた国営石油企業を救済するための措置だった。11月1日より国営石油企業が黒字に転じていたことから、政府は燃料価格を引き下げる方向で調整していたが、選挙前に"票買い"とみられる発表を行うことを禁じた規約があることから価格調整を先送りしていた。

 国営石油会社のインド石油(IOC)、バーラト石油(BPCL)、ヒンドゥスタン石油(HPCL)の3社では、3年ぶりにガソリンとディーゼルの販売で利益を得るようになり、ガソリン1リッターあたり14.89ルピー(約27.84円)、ディーゼル1リッターあたり3.03ルピー(約5.67円)の利益をあ げている。

 しかし、公共配給制度(PDS)における灯油の販売では1リッターあたり17.26ルピー(約32.28円)、LPGは1シリンダー(14.2キロ)あたり148.32ルピー(約277.36円)の損失が続いているという。

2008/12/04 15:37(ニューデリー発)PTI

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081205-00000002-indonews-int