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2008年12月05日(金) 15時00分

インド発10秒間の映画 蟻が主人公インド新聞

 インド南西部のケーララ州で蟻を主人公とした10秒間のショートムービーが完成した。

 監督のサタル・アドゥール氏によれば、1匹の小さな生物を中心した非常に短い映画でありながら、人間の善悪を描いた本格派作品だという。

 溺れそうな蟻を男が助け、蟻が男の手のひらを刺し、男が蟻をつぶす経緯を7つのショットで描いた無声映画。タイトルは「男(The Man)」。

 アドゥール氏は「できるだけ短い時間で人間の善悪を描こうと思った。溺れそうな蟻に慈悲を覚えた男が、手を刺されて容赦ない行動を取ってしまうお話」と説明。

 上映時間は10秒だが、撮影には5時間を要した。世界一短い映画としてギネスブックへの申請も行っている。なお、本作はユーチューブで鑑賞可能となっている。

 アドゥール氏は以前から"できるだけ短い時間でメッセージを伝える"ことをテーマに活動しており、1平方インチ(6.4516平方センチメートル)の携帯電話画面に収まる短編を、104ページにかけて101作編さんし、SMS(ショートメッセージ)形式で配信したこともあった。

12/04/2008 17:12(ティルバナンタプラム発)PTI

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081205-00000001-indonews-int