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2008年12月05日(金) 18時58分

「防カビ剤なし」、実は使用=レモン飲料、ポッカに排除命令−公取委時事通信

 飲料大手「ポッカコーポレーション」(名古屋市)が、「ポッカレモン100」などの飲料商品に防カビ剤を使用していないと事実と異なる表示をしていたとして、公正取引委員会は5日、景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。
 公取委によると、ポッカ社は1月から8月にかけ、「ポッカレモン100」(300ミリリットルと450ミリリットル)と「ポッカ焼酎用レモン」の原料となったレモンに防カビ剤「イマザリル」が使用されていたにもかかわらず、「収穫後すぐに搾汁するので、防カビ剤は使用しておりません」とラベルに表示していた。
 同社は3月の検査で誤りに気付いたが、イマザリルの残留量が食品衛生法で定めた基準値を下回っており、健康上問題がないことなどから、8月まで表示を改めなかったという。
 原料のレモンはイスラエルから商社を通じて輸入したもので、さかのぼって調べたところ、いずれも基準値以下だったものの、2006年以降の輸入分から防カビ剤が確認された。同社は9月にこれらの商品を自主回収すると発表している。
 ポッカコーポレーションの話 厳粛に受け止め、再発防止と信頼回復に努めたい。 

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