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2008年12月04日(木) 00時03分

ロシアとの協議一部再開、グルジアとウクライナ加盟先送り NATO外相理事会閉幕産経新聞

 【パリ=山口昌子】ブリュッセルで開かれていた北大西洋条約機構(NATO)外相理事会はロシアのグルジア侵攻以来、中断していた定期協議の一部再開を決めたほか、グルジア、ウクライナのNATOへの早期加盟を先送りすることで合意し、3日、閉幕した。デホープスヘッフェルNATO事務総長は2日、「条件付き、漸進的な関係緩和を決めた」と述べ、ロシアとの関係が修復段階に入ったことを示唆した。当面は大使級などの理事会を開く見通しだが、軍事分野の交流は凍結される。

 一方、グルジアとウクライナの外相を招いた外相級のNATOグルジア委員会、NATOウクライナ委員会が3日、開かれ、将来の加盟に向けて協力していく方針が確認された。関係筋によると、来年3月に大使級会議を開いてこの問題を再度協議するが、「加盟は数年後」との見方が支配的だ。

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